浄土宗教学院ホームページ

平成28年度行事(研究会)

平成28年度 浄土宗教学院(東部)研究会のご案内

 浄土宗教学院では、研究成果の一端を広く公開・発表することを目的に、以下のとおり研究会を開催いたします。
 どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。


講題・講師
「禅那院珍海が定義する「信心」と「決定」の関係性」
 成瀬 隆順 氏 (教学院会員/早稲田大学大学院博士課程)
 平安後期に東大寺で活躍した三論宗の珍海は、浄土教に関する主著である『決定往生集』の冒頭で「言決定往生、是浄教之宗旨也。」と述べ、西方極楽浄土への「決定往生」が浄土教においては根本的な教義であると述べている。本書は「信心」による「決定」を十門に分科し詳論しているが、珍海の思想に直接的な影響を与えた浄影寺慧遠と吉蔵の文献を中心に用いて、そこに説かれる「信心」と「決定」の関係性を検討したい。

「源信の義科書とその思想」
栁澤 正志 氏 (早稲田大学非常勤講師/天台宗典編纂所研究員)
 源信を語る時、日本浄土教の祖をいう側面が強調される。しかしながら、源信の思想の根幹が天台教学にあることは言を俟たない。日本天台では特に摂関期以降、論議の手引き書ともいうべき義科書が多く作られ、源信にも複数の著作がある。本発表では、天台教学研究の成果でもある義科書を通して、日本天台の学僧としての源信の思想を論ずる。

「廬山寺本研究の現状と課題」
 春本 龍彬 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
 法然上人の主著である『選択本願念仏集』には「往生院本」、「延応版」、「義山版」などといった数多くの諸本が現存しているが、京都市上京区、浄土宗大本山清浄華院に隣接する天台宗の寺院、廬山寺には建久九年(一一九八)、法然上人が六六歳前後の時に初めて撰述した『選択本願念仏集』と考えられる古鈔本が伝承されている。
 今回は未だに謎が多い「廬山寺本」を取り上げ、「廬山寺本」研究の現状とその課題について述べてみたい。
「『茶店問答』と『茶店問答弁訛』について
 ―江戸期における浄土宗・真宗の論争に関する一考察―」
星 俊明 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
 浄土宗の普済道人の『茶店問答弁訛』により激しい批判を受けることとなった。
従来、これは江戸期における「浄土宗と真宗の論争」の一つとして理解されてきているが、はたして本当にそうなのだろうか。
 本発表では両書の考察を行い、新たな視座を検討したい。


浄土宗教学院(西部)研究会のご案内

 浄土宗教学院(西部)におきましては、下記のとおり研究会を開催することとなりましたので、ご案内申し上げます。多数のご来聴をお待ちいたしております。


講題・講師
業の思想をどう捉えるか
 本庄 良文 氏 (佛教大学仏教学科教授)
浄土宗の教えを念頭に置きながら、以下のような内容で業思想の概説をします。
(1)起源 (2)仏教における位置づけ (3)意味 (4)三原則 (5)業と運命 (6)主要な業 (7)業の分類 (8)深信因果 (9)業因業果は不可思議なり (10)業説は内省的なもの (11)大乗仏教における「規制緩和」① 懺悔 ② 随喜 ③ 廻向
転重軽受の思想史 ―特に浄土教について―
小川 法道 氏 (佛教大学大学院博士課程)
大乗仏教における業思想は、空の観念より業報を軽減することができるという「転重軽受」の思想がある。この「転重軽受」とは、仏力や懺悔、智慧の力などで重い業の報いを転換させて軽く受けさせる作用のことである。本稿では、この「転重軽受」の思想史を概観していき、業報を軽減するはたらきを持つ「転重軽受」の思想がどこを起源とするのか、また浄土教において「転重軽受」がどのような役割を果たしたかについて考察していく。


平成28年度 浄土宗教学院東西交流研究会 開催のご案内

 従来、浄土宗の研究者同士の交流の場は、年に一度の総合学術大会を除いてほとんど存在しませんでした。しかし、一宗の学術研究がさらなる進展を遂げるには、より一層の研究者間交流を進め、相互に切磋琢磨する環境を整えることが不可欠と考えられます。
 このため教学院では、平成27年度より「東西交流研究会」を開催しております。例えば東部の研究者が西部で発表をする、あるいは地方で研究を続けている方がその成果を発表するなど、普段の研究拠点とは異なる場所でその成果を発表していただく研究会です。
 発表者にとっては、より多様な評価や意見を得、今後の研究に反映させることができます。また聴講者にとっても、気鋭の研究者による興味深い研究にふれる又と無い機会となることでしょう。
 どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。


講題・講師
「法然上人絵伝を読む―『伝法絵』における臨終場面を中心に―」
 平間 理俊 氏 (大正大学綜合仏教研究所研究生)
【発表趣旨】
 『法然上人伝法絵』(通称『伝法絵』)の現存する写本には、『善導寺本』と『国華本』がある。本作品には、他の法然伝にはない独自の表現(本文および絵画)が散見され、法然伝の生成・展開を語る上で看過できない重要な作品となっている。本発表では、『伝法絵』を中心に法然上人の臨終場面の絵と本文の双方に注目し、『伝法絵』に『隋天台智者大師別伝』を依用した作者・湛空の意図を明らかにしたい。
「『逆修説法』再考―逆修法会における説法録として読む」
安孫子 稔章 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
【発表趣旨】
 『古本漢語灯録』に所収される『逆修説法』は、建久五年頃に開かれた逆修法会における導師法然の説法録であるとされ、『選択集』に近い分量を持つ非常に重要な教義書とみられる。しかし、逆修法会の成立を明記する史料は現存せず、伝承課程や説示内容に関してもいまだ不明な点の多い文献でもある。今回は、逆修法会における説法録として『逆修説法』を捉え直すことで、その成立の問題や特徴的な説示が収められた背景について見解を示したい。


浄土宗教学院(西部)研究会のご案内

 浄土宗教学院(西部)におきましては、下記のとおり研究会を開催することとなりましたので、ご案内申し上げます。多数のご来聴をお待ちいたしております。

講題・講師
業の思想をどう捉えるか
 本庄 良文 氏 (佛教大学仏教学科教授)
浄土宗の教えを念頭に置きながら、以下のような内容で業思想の概説をします。
(1)起源 (2)仏教における位置づけ (3)意味 (4)三原則 (5)業と運命 (6)主要な業 (7)業の分類 (8)深信因果 (9)業因業果は不可思議なり (10)業説は内省的なもの (11)大乗仏教における「規制緩和」① 懺悔 ② 随喜 ③ 廻向

転重軽受の思想史 ―特に浄土教について―
小川 法道 氏 (佛教大学大学院博士課程)
大乗仏教における業思想は、空の観念より業報を軽減することができるという「転重軽受」の思想がある。この「転重軽受」とは、仏力や懺悔、智慧の力などで重い業の報いを転換させて軽く受けさせる作用のことである。本稿では、この「転重軽受」の思想史を概観していき、業報を軽減するはたらきを持つ「転重軽受」の思想がどこを起源とするのか、また浄土教において「転重軽受」がどのような役割を果たしたかについて考察していく。


平成28年度 浄土宗教学院(東部)研究会のご案内

 浄土宗教学院では、研究成果の一端を広く公開・発表することを目的に、以下のとおり研究会を開催いたします。
 どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。


講題・講師
「禅那院珍海が定義する「信心」と「決定」の関係性」
 成瀬 隆順 氏 (教学院会員/早稲田大学大学院博士課程)
 平安後期に東大寺で活躍した三論宗の珍海は、浄土教に関する主著である『決定往生集』の冒頭で「言決定往生、是浄教之宗旨也。」と述べ、西方極楽浄土への「決定往生」が浄土教においては根本的な教義であると述べている。本書は「信心」による「決定」を十門に分科し詳論しているが、珍海の思想に直接的な影響を与えた浄影寺慧遠と吉蔵の文献を中心に用いて、そこに説かれる「信心」と「決定」の関係性を検討したい。
「源信の義科書とその思想」
栁澤 正志 氏 (早稲田大学非常勤講師/天台宗典編纂所研究員)
 源信を語る時、日本浄土教の祖をいう側面が強調される。しかしながら、源信の思想の根幹が天台教学にあることは言を俟たない。日本天台では特に摂関期以降、論議の手引き書ともいうべき義科書が多く作られ、源信にも複数の著作がある。本発表では、天台教学研究の成果でもある義科書を通して、日本天台の学僧としての源信の思想を論ずる。


平成28年度 浄土宗教学院東西交流研究会 開催のご案内

 従来、浄土宗の研究者同士の交流の場は、年に一度の総合学術大会を除いてほとんど存在しませんでした。しかし、一宗の学術研究がさらなる進展を遂げるには、より一層の研究者間交流を進め、相互に切磋琢磨する環境を整えることが不可欠と考えられます。
 このため教学院では、平成27年度より「東西交流研究会」を開催しております。例えば東部の研究者が西部で発表をする、あるいは地方で研究を続けている方がその成果を発表するなど、普段の研究拠点とは異なる場所でその成果を発表していただく研究会です。
 発表者にとっては、より多様な評価や意見を得、今後の研究に反映させることができます。また聴講者にとっても、気鋭の研究者による興味深い研究にふれる又と無い機会となることでしょう。
 どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。


講題・講師
「法然上人絵伝を読む―『伝法絵』における臨終場面を中心に―」
 平間 理俊 氏 (大正大学綜合仏教研究所研究生)
【発表趣旨】
 『法然上人伝法絵』(通称『伝法絵』)の現存する写本には、『善導寺本』と『国華本』がある。本作品には、他の法然伝にはない独自の表現(本文および絵画)が散見され、法然伝の生成・展開を語る上で看過できない重要な作品となっている。本発表では、『伝法絵』を中心に法然上人の臨終場面の絵と本文の双方に注目し、『伝法絵』に『隋天台智者大師別伝』を依用した作者・湛空の意図を明らかにしたい。
「『逆修説法』再考―逆修法会における説法録として読む」
安孫子 稔章 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
【発表趣旨】
 『古本漢語灯録』に所収される『逆修説法』は、建久五年頃に開かれた逆修法会における導師法然の説法録であるとされ、『選択集』に近い分量を持つ非常に重要な教義書とみられる。しかし、逆修法会の成立を明記する史料は現存せず、伝承課程や説示内容に関してもいまだ不明な点の多い文献でもある。今回は、逆修法会における説法録として『逆修説法』を捉え直すことで、その成立の問題や特徴的な説示が収められた背景について見解を示したい。


佛教大学四条センター 浄土宗教学院提携講座のご案内

議題・講師(平成28年予定)
浄土教祖師の伝記を読む
曽和 義宏先生 (浄土宗教学院主事・佛教大学仏教学部准教授)
加藤 弘孝先生 (浄土宗教学院書記・佛教大学講師)
≪講座概要≫浄土宗の開祖法然上人は、中国の善導大師など五人の祖師を「中国浄土五祖」として仰がれました。本講座では、それら祖師逹の伝記を、『類聚浄土五祖伝』という、法然上人が中国浄土五祖の伝記を集めて編集した著作の原文を読むことで紹介していきます。
開催予定
  • 【平成28年春期の講座内容】
  • ≪第7回≫ 4月15日(金) 午後3時30分〜5時
  • テーマ/道綽伝(2)
    担当/加藤弘孝
    前回に引き続き道綽(562-645)の伝記を読んでいきます。今回は加才『浄土論』に出る道綽伝を読んでいきます。
  • ≪第8回≫ 5月20日(金) 午後3時30分〜5時
  • テーマ/道綽伝(3)
    担当/加藤弘孝
    前回に引き続き道綽(562-645)の伝記を読んでいきます。今回は『往生浄土瑞応刪伝』に出る道綽伝を読んでいきます。
  • ≪第9回≫ 6月17日(金) 午後3時30分〜5時
  • テーマ/道綽伝(4)
    担当/加藤弘孝
    前回に引き続き道綽(562-645)の伝記を読んでいきます。今回は『新修往生伝』に出る道綽伝を読んでいきます。
  • 【平成28年夏期の講座内容】
  • ≪第10回≫ 7月8日(金)
  • テーマ/善導伝(1)
    担当/曽和義宏
    今回からは善導(613-681)の伝記を読んでいきます。今回は『続高僧伝』、『往生浄土瑞往刪伝』に出る善導伝を読んでいきます。
  • ≪第11回≫ 8月19日(金)
  • テーマ/善導伝(2)
    担当/曽和義宏
    前回に引き続き善導(613-681)の伝記を読んでいきます。今回は『類聚浄土五祖伝』には未収録ですが、後世の善導伝に多大な影響を与えた戒珠『浄土往生伝』と、『新修往生伝』に出る善導伝(二種)を読んでいきます。
  • ≪第12回≫ 9月16日(金)
  • テーマ/善導伝(3)
    担当/曽和義宏
    前回に引き続き善導(613-681)の伝記を読んでいきます。今回は『新修往生伝』に出る善導伝(二種)を読んでいきます。

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 TEL:075-525-0480