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平成29年度行事予定(研究会)

平成29年度 浄土宗教学院 西部研究会のご案内

講題・講師

「中国近世通俗文学に見られる仏教の受容について ~元・明代の作品を中心に~」
林 雅清 先生
≪概要≫中国の近世期に盛んに創作された小説や戯曲等の通俗文学作品には、僧侶や寺院、仏事の様子等が多数描かれている。また、仏教語や仏教的概念を反映した表現も散見される。これらを当時の文人ないし庶民の共通認識に基づく描写と解釈して分析すれば、当時の人々の仏教に対する理解や受容の一端が見えてくるのではなかろうか。本報告では、『水滸伝』や短篇白話小説、元曲(元雑劇)等の文学作品に描かれた仏教について検証する。
「法然法語研究の方法と課題」
川内教彰 先生
≪概要≫近年、我々が経験している「この世」(=顕の世界)の裏側に「冥」と呼ばれる世界があり、「冥」・「顕」の重層的な世界観を中世仏教研究の視座に据えようする試みがある。本発表は、こうした方法論により、日本仏教における説話の役割を検証しつつ、信心の世界に広く浸透していた業報輪廻思想が、天台本覚思想や悪人往生を真っ向から否定する論理であり、さらには法然上人の本願念仏思想にも懐疑の目を向ける思想であったのではないかということ、法然上人の三昧発得や善導との夢中対面も、まさに「冥」の世界からの作用の顕現であり、それ故、非常に大きな意味を有していたのではないかということについて、試論を展開したい。
「廬山寺本研究の現状と課題」
 春本 龍彬 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
 法然上人の主著である『選択本願念仏集』には「往生院本」、「延応版」、「義山版」などといった数多くの諸本が現存しているが、京都市上京区、浄土宗大本山清浄華院に隣接する天台宗の寺院、廬山寺には建久九年(一一九八)、法然上人が六六歳前後の時に初めて撰述した『選択本願念仏集』と考えられる古鈔本が伝承されている。
 今回は未だに謎が多い「廬山寺本」を取り上げ、「廬山寺本」研究の現状とその課題について述べてみたい。
「『茶店問答』と『茶店問答弁訛』について
 ―江戸期における浄土宗・真宗の論争に関する一考察―」
星 俊明 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
 浄土宗の普済道人の『茶店問答弁訛』により激しい批判を受けることとなった。
従来、これは江戸期における「浄土宗と真宗の論争」の一つとして理解されてきているが、はたして本当にそうなのだろうか。
 本発表では両書の考察を行い、新たな視座を検討したい。

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