浄土宗

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平成30年度 交流研究会予定

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東西交流研究会ご案内(終了しました 2/27)

 従来、浄土宗の研究者同士の全国的な交流の場は、年に一度の総合学術大会を除いてほとんど存在しませんでした。しかし、一宗の学術研究がさらなる進展を遂げるには、より一層の研究者間交流を進め、相互に切磋琢磨する環境を整えることが不可欠と考えられます。
 このため教学院では、平成27年度より「東西交流研究会」を開催しております。平成30年度は大正大学大学院にて研究を行っている両氏を西部にお招きします。どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。

講師・講題

「信瑞著作の有する資料価値」
前島 信也 氏( 大正大学大学院博士課程 )
≪概要≫
 敬西房信瑞とは法然上人の上足である法蓮房信空・長楽寺隆寛を師に持つ鎌倉時代の学僧である。信瑞という名は非常にマイナーながらも、非常に特徴的な典籍を著している。
 本発表では信瑞著作の『浄土三部経音義集』『広疑瑞決集』を中心に、書誌学的視点、文献学的視点等から論じ、信瑞著作が多くの面から資料的価値を有することを提示する。
「廬山寺本『選択本願念仏集』を考える」
春本 龍彬 氏(大正大学大学院博士課程)
≪概要≫
 選択本願念仏集』には数多くの諸本が現存している。その中で法然上人の真筆を有する唯一の古鈔本が「廬山寺本」である。
「廬山寺本」はその本文に数多くの書き込みや訂正の痕跡が見られることから草稿本と認められている。『選択本願念仏集』撰述時における法然上人の思想を解明するためには「廬山寺本」の研究が必要不可欠な状況であると言っても過言ではない。
 今回の発表では近年の研究成果を中心に「廬山寺本」について述べてみたい。


お問い合せ 浄土宗教学院
〒605-0062 京都市東山区林下町416 教化研修会館(源光院)内
TEL(075)525-0480 FAX(075)531-5105




東西交流研究会ご案内 (終了しました 2/20)


講師・講題

「法然と永明延寿 ―延寿の上品上生往生の伝承―」
伊藤 茂樹 氏(知恩院浄土宗学研究所 研究副主任)
≪概要≫
 法眼禅の三代目とされる中国の永明延寿(904~975)は、禅僧として著名であり、『宗鏡録』という書物を著し中国・日本に影響をあたえた。その一方で浄土信仰も深く、『万善同帰集』を著し、伝記には釈尊以来上品上生の往生を果たした二人目の祖師として格別に尊崇されている。院政期の南都では、僧俗を問わず多くの人に延寿の上品上生往生が伝承された。法然の「偏依善導」と異なる、日本中世に敷衍した延寿伝承を本発表では述べていきたい。
「法然『八種選択義』に見る『往生要集』の影響」
南 宏信 氏(知恩院浄土宗学研究所 研究助手)
≪概要≫
 本発表では法然『選択集』における「八種選択義」の成立過程から見る『往生要集』の影響を概観していく。まずこの着想の起点となった「選択我名」の成立過程を再確認した後、今回は特に「選択留教」を俎上にあげ、その成立の淵源に『往生要集』の影響があることを確認していきたい。「選択留教」の根拠となる『無量寿経』「特留此経止住百歳」の文は法然に先んじて『往生要集』に引用されており、極楽浄土と兜率天との議論を通じて法然により「選択留教」へと昇華していくのである。