浄土宗

浄土宗教学院ホームページ

平成28年度行事予定(研究会)

総合学術大会はこちら>>

公開講座はこちら>>

提携講座はこちら>>

平成27年度行事記録>>

平成28年度 浄土宗教学院(東部)研究会のご案内

 浄土宗教学院では、研究成果の一端を広く公開・発表することを目的に、以下のとおり研究会を開催いたします。
 どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。


講題・講師
「禅那院珍海が定義する「信心」と「決定」の関係性」
 成瀬 隆順 氏 (教学院会員/早稲田大学大学院博士課程)
 平安後期に東大寺で活躍した三論宗の珍海は、浄土教に関する主著である『決定往生集』の冒頭で「言決定往生、是浄教之宗旨也。」と述べ、西方極楽浄土への「決定往生」が浄土教においては根本的な教義であると述べている。本書は「信心」による「決定」を十門に分科し詳論しているが、珍海の思想に直接的な影響を与えた浄影寺慧遠と吉蔵の文献を中心に用いて、そこに説かれる「信心」と「決定」の関係性を検討したい。
「源信の義科書とその思想」
栁澤 正志 氏 (早稲田大学非常勤講師/天台宗典編纂所研究員)
 源信を語る時、日本浄土教の祖をいう側面が強調される。しかしながら、源信の思想の根幹が天台教学にあることは言を俟たない。日本天台では特に摂関期以降、論議の手引き書ともいうべき義科書が多く作られ、源信にも複数の著作がある。本発表では、天台教学研究の成果でもある義科書を通して、日本天台の学僧としての源信の思想を論ずる。

平成28年度 浄土宗教学院東西交流研究会 開催のご案内

 従来、浄土宗の研究者同士の交流の場は、年に一度の総合学術大会を除いてほとんど存在しませんでした。しかし、一宗の学術研究がさらなる進展を遂げるには、より一層の研究者間交流を進め、相互に切磋琢磨する環境を整えることが不可欠と考えられます。
 このため教学院では、平成27年度より「東西交流研究会」を開催しております。例えば東部の研究者が西部で発表をする、あるいは地方で研究を続けている方がその成果を発表するなど、普段の研究拠点とは異なる場所でその成果を発表していただく研究会です。
 発表者にとっては、より多様な評価や意見を得、今後の研究に反映させることができます。また聴講者にとっても、気鋭の研究者による興味深い研究にふれる又と無い機会となることでしょう。
 どなたでもご参加いただけますので、この機会にぜひともご参加ください。


講題・講師
「法然上人絵伝を読む―『伝法絵』における臨終場面を中心に―」
 平間 理俊 氏 (大正大学綜合仏教研究所研究生)
【発表趣旨】
 『法然上人伝法絵』(通称『伝法絵』)の現存する写本には、『善導寺本』と『国華本』がある。本作品には、他の法然伝にはない独自の表現(本文および絵画)が散見され、法然伝の生成・展開を語る上で看過できない重要な作品となっている。本発表では、『伝法絵』を中心に法然上人の臨終場面の絵と本文の双方に注目し、『伝法絵』に『隋天台智者大師別伝』を依用した作者・湛空の意図を明らかにしたい。
「『逆修説法』再考―逆修法会における説法録として読む」
安孫子 稔章 氏 (大正大学大学院博士後期課程)
【発表趣旨】
 『古本漢語灯録』に所収される『逆修説法』は、建久五年頃に開かれた逆修法会における導師法然の説法録であるとされ、『選択集』に近い分量を持つ非常に重要な教義書とみられる。しかし、逆修法会の成立を明記する史料は現存せず、伝承課程や説示内容に関してもいまだ不明な点の多い文献でもある。今回は、逆修法会における説法録として『逆修説法』を捉え直すことで、その成立の問題や特徴的な説示が収められた背景について見解を示したい。