行事のご案内(令和7年度分)


本年度の行事への申込(対面、オンライン)は下記リンクよりお願いいたします。会員に限らず、どなたでもご参加いただけます。

 

参加申込はこちら

(東西交流会、東部研究会のみ)

※公開講座、西部研究会は対面開催のみのため申込不要です

  

◇教学院公開講座


日時:令和8年3月3日(火)13:00~15:30

形態:対面のみ

場所:浄土宗教化研修会館(源光院)

講師吹田隆道(佛教大学大学院非常勤講師)

講題:「三明を具足するブッダ」

概要:

 釈迦牟尼が八十歳で涅槃し、教団リーダーとしての生涯を終えたことで、仏教は教主であった釈迦牟尼を原点とする〝ブッダ〟を信仰する宗教へと展開していきました。その流れは、彼のさまざまなブッダとしてのイメージである〝ブッダ観〟と、彼の残した教えの解釈にもとづく〝思想〟を生み出し、互いに相補し合って多様な仏教信仰を織りなしていきました。この講座では、その中でも大きく仏教を展開させ、浄土教の成立とも関連する「三明を具足するブッダ」をめぐって、考えてみたいと思います。

 

◇教学院東西交流研究会


日時:令和8年3月12日(木)13:00~15:00

形態:対面+オンライン開催

場所:大正大学7号館4階742教室

講師①服部純啓(佛教大学非常勤講師、知恩院浄土宗學研究所研究助手)

講題①:珍海における三界の摂不摂」

概要①:

 珍海(10921152)撰『決定往生集』(1139)の第一「依報決定」では、浄影寺慧遠と吉蔵の説に基づき、極楽浄土を十方浄土の中で最下品土と位置付けている。その中で極楽が輪廻の境涯である三界の内にあるか、否かという点について珍海は明示していない。「依報決定」では慧遠・吉蔵に基づく自説を思想的立場の異なる曇鸞・道綽の名をあげて補強するという特徴が見られることから、珍海の極楽と三界に関する理解もこれに起因したものであると考えられる。本発表で慧遠・吉蔵等、関連諸師の仏土論を辿りつつ、珍海が極楽と三界の関係をどのように理解していたのかを考察する。

 

講師②:小川法道(佛教大学非常勤講師、法然仏教学研究センター嘱託研究員

講題②:「善導『観経疏』における浄影寺慧遠の影響」

概要②:

 善導は『観経疏』において「楷定古今」という ように、浄影寺慧遠などによる従来の『観経』 解釈を批判している。しかし善導は慧遠を批 判するだけではなく、慧遠の『観経義疏』から 多大な影響を受けているとも指摘されている。 本発表では、両者の共通点に着目して、善導の 『観経疏』における慧遠の影響について検討す る。それによって善導がどこまで慧遠の影響 を受けているのか、なぜ善導がそのように解 釈したのかを明らかにしたい。

 

※同日・同会場の15:30~17:30まで、浄土学研究会による公開講座/大河内大博

寺院を拠点としたコンパッションコミュニティづくりの可能性が催されておりますので、よろしければ併せてお申込くださいませ。 

 

◇教学院研究会(西部)


日時:令和8年2月12日(木)13:00~15:30

形態:対面のみ

場所:佛教大学8号館4階第5会議室

講師:西山亮哲(佛教大学非常勤講師、龍谷大学非常勤講師)

講題:「空の領域:インド中期中観派における二諦説」

概要:

 中観派は、般若経典に説かれる「空」の思想を論理的に証明しようとした龍樹に起源をもつ。「勝義」と「世俗」の二諦説は、言語と思考<4講座共通>のはたらきを超えた境地に至るための中観派の根幹的な理論である。六世紀の清弁は、この二諦説を新たな段階へと発展させた人物である。本発表では清弁を中心に、インド中期中観派の二諦説を取り上げ、「空」が世俗と勝義のいずれの領域でどのように機能するのかという問題を考察する。

 

◇教学院研究会(東部)


日時:令和8年2月20日(金)15:00~17:00

形態:対面+オンライン開催(zoom利用)

場所:大正大学5号館5階551教室

講師:野呂靖(龍谷大学心理学部教授)

講題:「論義・談義資料からみた日本華厳の教理形成諸宗との交流に注目して

概要:

 日本中世の仏教を検討するうえで顕密仏教、とりわけ南都諸宗の実態の解明はきわめて重要である。近年、そうした南都諸寺院の経営実態や学侶らの動向について、寺院史の領域を中心に多くの研究が蓄積されつつあるが、教理思想そのものについては必ずしも十分な検討がなされてきたとはいいがたい。その一因には、特定の祖師の思想に還元できない複数の僧らによる協働的な教理研鑽、すなわち論義・談義に関わる資料群の膨大さが指摘できるだろう。ときに僧名すらも明記されない「名もなき思想家」たちが議論し、生み出し続けた思想とはどのようなものであったのだろうか。本講義では鎌倉期から室町期の東大寺において議論された華厳関係の論議・談義資料のなかより、天台・真言、そして浄土諸宗の教理と共通するテーマを取り上げることで、諸宗・諸寺院間の教学コミュニケーションの実態を通してみた日本仏教の形成プロセスを明らかにしたい。